-自分探しのために-
インスタグラムの広告を通して見つけた島キャン。これまで教師を目指して教育について学んできたけれど、”他のことにも目を向けてみたい””何か挑戦してみたい!”という思いから参加しました。就業が始まる前から綺麗な海が近くにある環境で、働きながら過ごす2週間に対してとてもワクワクしていましたが、実際に体験してみるとその予想をはるかに超えるほど素敵な日々が待っていました。
私の就業先のヨロンSCは、スポーツの振興・普及、与論町住民の健康促進などを目的に、幅広く活動するNPO団体です。はじめはプールの監視が主な業務として任されていたのですが、将来の夢が小学校の教師なので“やっぱり島の子ども達と触れ合いたい”という気持ちを伝えると、BG塾(子どもたちと共に夏休みの宿題と自然活動を行うもの)の活動に参加させていただけることになりました。
子どもたちとSDGsについて一緒に考えたり、海で遊んだり、お昼ご飯を一緒に作ったりと、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。海が近くにある環境で育っているので水を怖がる様子もなく、メガSUPから飛び込んだり、泳いでいる魚を捕まえたりしていて、自然の中で思いっきり遊んでいる様子がとても輝いていました。また、調理実習を任せていただけることになり、子ども達とペッパーランチのペッパーライスを作りました。与論にはないグルメなので、子どもたちは皆興味津々の様子でした。「おいしい!」「お家でも作りたい!」と言ってもらえて、本当に嬉しかったです。来てよかったと思えた瞬間でした。
幅広く活動されているからこそ、私のようなインターン生にも柔軟に、願いに沿った活動をさせていただけたのだと思います。SCの皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
就業場所のヨロンSCは、スポーツ施設の運営が主なのですが”ヨロンfun”というウェブサイトの運営を通して与論島の魅力を発信する活動も行っています。今回私もウェブサイトに載せる用の旅のプランを考えました。2週間の就業期間の中で4日間休みがあったので、そこで「与論のいいところをたくさん見つけよう!」と意気込みながら観光をしていました。観光を通して感じた魅力をまとめようと思ったのですが、きれいな海はもちろん、美味しいごはん、楽しいマリンアクティビティ、ハンドメイド体験…などなど!与論には魅力がたくさんあり、載せたい情報が多すぎて困るほどでした。
ただ、そういったいわゆる観光スポットだけでなく、なによりも人の温かさが一番の魅力だったのだなと感じます。海岸を歩いていたら「乗っていきな!」と船で海を案内してくれたおじさん、毎朝飲み物を下さったり気にかけてくださる民宿の方々、車を貸してくださったり、お土産をたくさん持たせてくださったり、歓迎会を開いてくださったりと、挙げたらきりがないほど人の温かさに触れる機会がありました。こういった体験は形としては残らないけれど、大切な思い出として一生忘れずにいたいです。
人口5000人の小さな島の中に溢れるほどの魅力が詰まっている、そんな素敵な島です。島の方からも与論愛が伝わってきて、他の県から移住された方が「与論に来た今が一番楽しい!」と話していたことが印象的でした。与論の魅力を発信しようとウェブサイトの運営をしたり、新聞を発行したり、オリジナルTシャツを身に着けたり…与論の魅力を発信しようとこんなにもたくさんの企画を実行できるのは、島を愛しているからなのだなと思い、与論の方の愛をたくさん感じられました。最終日はオリジナルTシャツにオリジナルバッグを身につけて帰るほど、与論が私も大好きになりました!
今回島キャンに参加していなかったら、バイト先と家を行き来するだけで夏休みは終わってしまっていたと思います。コロナ禍で始まった大学生活にはいつも制限がかかっていたので、新しいことに挑戦したり、人と関わりを持つことから遠ざかっていました。与論でも本来ならば与論献奉が毎日のようにあったり、各種イベントがあったりと、もっともっと島人との交流があったと思うのですが、このような状況下でも島キャンを開催してくださったり、東京から来た私を快く引き入れていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
与論のわらびんちゃー(子ども達)と関わる中で、子どもの無邪気さや素直さに触れ合うことができて、「やっぱり私は子どもと関わる仕事がしたい」「先生になりたい」という自分の気持ちを再確認することができました。教員を目指している人、他の職を目指している人、何を目指そうか悩んでいる人…挑戦してみる価値ありまくりです!与論で見た景色、人との出会い、その他たくさんの思い出を振り返ると本当に参加してよかったと改めて思います。また絶対帰ってきます!