毎日が”わくわく”する出会いの連続!
私は、白い砂浜と遠浅で透き通った海がとても綺麗な「蛤浜」というビーチのすぐそばに建っているカフェで2週間働かせていただきました。
カフェでは、お客さんのオーダーに合わせてドリンクやフードを作ったり、バーベキューの準備を主におこないました。カフェや居酒屋などでバイトした経験がなく、お客さんと面と向かって接客をしたり、飲み物を作ったりするのは初めてだったので、はじめはとても緊張しましたが、スタッフさん達がゆっくりと優しく教えてくださったので1週間経った頃には1人でなんとかこなせるようになりました。初めて作ったパフェは本当に悲惨な形だったので、今思うと成長したなあとしみじみ思います(笑)
カフェのカウンターの目の前が広い砂浜と海なので、朝から夜にかけての塩の満ち引きや海・空の色など様々な景色が楽しめて、とにかくとっても綺麗で夢のような職場でした、、!
私が就業した第四タームは、気温や台風の関係でだいぶ観光客も少なく、SUPなどのマリンスポーツをしにくるお客さんも少なかったので、お客さんがいない時間はスタッフさんとたくさんお話しをすることができ、島の良さや不便なところなどを聞くことができたり、進路相談にのっていただいたり、あとは楽しく雑談したりと、有意義な時間を過ごすことができました。また、時間がある時は浜辺でゴミ拾いをして、暑い中、無限に打ち寄せてくるゴミを拾って綺麗な砂浜を維持している地域住民の方々の苦労を考えさせられました。
はまぐりデッキでは、新メニュー開発のために島外からプロの料理人とプロのカメラマンの方を招き、オーナーさんやスタッフさんと一緒に試行錯誤しながら、さらにお客さんに楽しんでもらえるようにと日々研究されていました。オーナーさんもカフェだけでなくお弁当屋さんも経営されていて、旦那さんもカフェでバーベキューやマリンの業務をする傍ら、車屋さんを経営されているなど、皆さんとてもパワフルな方ばかりで、忙しい中でも本当に楽しく、”わくわく”しながらお仕事されているのだなあということが伝わってきました。そのような、プロの方々やオーナーさん達のはたらく姿を見て、色々なお話しを聞いているうちに、自分もやりたい事に素直に向き合って、いきいきと仕事がしたい!と強く思いました。人生が変わる素敵な出会いに感謝です。
“天使は色んな格好をしてやってくる” という言葉を、はまぐりデッキで出会った方に教えていただきました。いつ、どんな人が自分に幸運をもたらしてくれるかわからないから、外見や第一印象で人を判断せず、色んな出会いを大切にしよう、と言う意味だそうです。この言葉は、私がその方に進路の相談をした際にアドバイスとして頂いたものなのですが、なんだか島の人たちの生き方と重なるものがあるような気がします。
都会にいれば、様々な人と広く人間関係を結ぶことができます。有名人や何かの専門家など、その気になればすぐに会いに行くこともできます。でも、小さな島ではそうはいきません。島の人が地域の人や友人をとても大切にするのは、狭いコミュニティの中でも最大限に豊かな人間関係を築いて、助け合って生きて行くためなのかな、と感じました。そうやって人を大切にする島の人は、当然観光客に対しても温かく接してくれます。一度島に来てしまったら最後。居心地が良すぎて帰りたくなくなるのはきっとこのせいなのだろうなあ、、
今はSNSを使えば、会ったことがない離れた人とでも広く繋がることができます。でもオーナーさんは、SNSで繋がった人と何かプロジェクトを起こす時は、どんなに遠くにいても必ずまず会いに行く、とおっしゃっていました。生身の人間同士の繋がりを大切にしているからか、本当にオーナーさんの周りにはいつも人が集まっていて、プロの料理人・カメラマンの方などの凄い方たちも含めて、多くの人からはまぐりデッキは愛されていました。「何もない島だけど、俺らには仲間がいるよ」と言うオーナーさんの誇らしげな笑顔!これこそ島の魅力だなと思いました。
①星空
高い建物がなく、街の光が無くて空気が澄んでいる、という好条件が揃っているので、天の川や流れ星をはっきりと見ることができて感動しました。
はまぐりデッキで星空観察会が開催されていて、一度参加することができたのですが、星空に詳しい方がレーザーポインターで星座を示してくれて、とても勉強になりました。はまぐりデッキに新しく設置されたテントに寝転んで星を見たら吸い込まれそうでした!
②教会
上五島(新上五島町)は潜伏キリシタンが多く集まっていた島で、キリスト教の弾圧が終わった後に建てられた教会が数多く残っています。その多くが海の側に建てられており、ステンドグラスや内装など、信徒さんによってこだわって作られていて、外から見ても、内側を見ても本当に美しかったです。
教会の他に、潜伏キリシタンが逃げ込み、ひっそりと生活を送っていた洞窟の内部も見ることができ、彼らが受けてきた弾圧の厳しさ、拷問の悲惨さについて知りました。それでも守り続けてきた彼らの信仰心の強さに胸を打たれます。
昨年の夏に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録されたので、多くの人に見にきてもらいたいなと思いました。
③上五島グルメ
五島うどんは、そうめんとうどんの中間くらいの太さの麺が特徴で、あご(とびうお)出汁につけて食べるのが本当に美味しかったです。有名な五島うどん屋さん「竹酔亭」の社長さんが、はまぐりデッキに来てくださって、お話をすることができたのですが、その方は日本中に五島うどんの名前を広めた第一人者で、有名なサプリメントのCMにも出演したことがある凄い方でした。
他にも、かんころ餅や鯨、ハコフグの中に味噌煮込みを詰めた「かっとっぽ」など、他ではなかなか食べられない美味しいものがたくさんありました。
美しい島の風景と人の温かさ、美味しいご飯と、島の魅力は尽きません。そのような素晴らしい環境の中で働かせていただき、多くのことを学べた島での2週間は宝物です。また家族や友人を連れて遊びに行きたいと思います。いつかこの島にも恩返しできるような仕事をしたいな、とも思いました。
最後まで読んでくださってありがとうございました!