島キャン実施レポート

学び、出会って、笑ったヨロン滞在記

2019年夏 与論島
TANDY MARINE
8/29 ~9/12
駒澤大学 経営学部  yusuke yamada
多くのことを学び、様々な人に出会った2週間
最高のサービスを提供するために…
左から吉田船長、私、鬼塚さんです。いろいろなことを教わり、大変お世話になりました。

私が就業させていただいた「TANDY MARINE」では、幻の浜、百合ヶ浜とヨロンの美しく透き通った海を味わってもらうために、安全第一に最高のサービスを提供している。主な仕事は、ビーチのセッティングやシュノーケリングセットの貸し出し、supの準備、百合ヶ浜での観光案内など様々である。これらのお仕事をしながら、よく考えたのは、どうしたらお客様に楽しんでもらうかだ。まず大前提として、清潔性が求められる。これはボスの鬼塚さんがよくおっしゃっていた社訓のひとつだ。草むしりやバスの清掃をおこない、仕事場をきれいにすることを常に心がけた。また、お客様に楽しんでもらうためには、笑顔と積極的なコミュニケーションは欠かせない。百合ヶ浜での星の砂の取り方の説明や、写真撮影の声掛けなど、ぎこちない笑顔で積極的に対応した。

「TANDY MARINE」では、このような仕事をほぼ年中無休でおこなう。鬼塚さんは、「毎日働いていると、どうしても働きたくないと感じる日がある。そんな時に何か好きなものを飲んだり、食べたり、音楽を聞いたりすることで気分を切り替えて、仕事に向かう」とおっしゃっていた。お客様に期待以上のサービスを提供するには、無理矢理にも笑顔を作らなければならない。そのためには自分が笑顔になれることをして、気分を切り替えていく必要があることを学んだ。
 
以上のことは、何も島の仕事に限ったことではない。どれも将来働いていく上で必要なことだと思った。鬼塚さんに教わったことに加えて、この島キャンを通して学習したことを忘れずに、今後の人生に活かしていけたらなと思う。
観光地としてのヨロン島
ヨロン一の観光名所 百合ヶ浜
恥ずかしながら島キャンの説明会に参加するまで、ヨロン島という島自体聞いたことはあったが、どこにあるのか分からなかった。実際に行ってみて、また帰りたくなるような最高の島だとわかった。(海が透き通って美しく、人が温かくて、食べ物が美味しくて、日の出と日の入りがまた美しく、夜になると星が本当に綺麗で…多すぎて以下省略)
 
そんなヨロン島は今から30年前は、与論から沖縄を結ぶ飛行機の便が開通したり、フェリーが接岸するようになり、観光客が15万を超え、賑やかだったという。その後、海外旅行ブームやスキーブームによって客足も5万人ほどに減ったが、また徐々に増えている傾向にある。最近は、年間7万人の観光客が訪れるそうだ。また実際この島に来て、リピーターも多いと感じた。このように観光客が増えてきたのは、観光協会を筆頭に、島全体で様々な取り組みをおこなってきたからだと考えられる。タイトルから与論をカタカナにしているのにも訳がある。観光ガイドやパンフレットにおいてもカタカナ表記で書かれていることが多い。奄美群島や沖縄周辺の島々など与論島に似た島はいくつかある。その島々との差別化を図るために、カタカナ表記で島をPRしているという。また、観光協会の方々が作成したヨロンの8K動画が世界のコンテストに出展されている。(youtubeで、8K 与論 と検索するとでてくるので、是非見てほしい。)その動画を製作したのは、世界にヨロン島を認識してもらうだけでなく、島の人たちを活気づけたり、島出身の人たちが都会に出た時に、ヨロン島から来ました!と胸を張ってもらう目的もあるという。そして何より効果的なのが口コミである。私も声を大にして多くの人にヨロン島をPRしていけたらなと思う
与論献奉というコミュニケーションツール
この杯にこの島有泉という焼酎を注いで口上を述べます!

ヨロン島では、口上を述べながら黒糖焼酎を回し飲みすることによって、客人をもてなす与論献奉という儀式がよくおこなわれている。実際は儀式というほどお堅いものではなく、回し方やルールも詳しくは決まってないらしい。島の人たちが本当に温かいので誘ってもらい、私も何度か参加させていただいたが、未成年なので口上だけを述べて他の人に飲んでもらっていた。酔い潰れそうな友人をみて、心配になることが何度かあった。この儀式をひとつのコミュニケーションツールとして捉えている方もいた。その方によると、与論献奉を通して、話す練習になるのは勿論、聞く力もつけられるのである。大学ではプレゼンテーションや発表など、話すことに比重を置きがちだ。普段の会話でも相手の話を聞くことより、自分の話をする方が好きな人が多いように思える。与論献奉の場合、必ず誰もが話の主役になる場面がある。一方で聞き手は、主役の話を素直に聞くことが求められる。素直に聞くことで、主役がどんな人か分かる。また主役も話を聞いてもらうと嬉しいため、よりお互いを知ろうと思う。それによってお互いの親睦が深まると考えられる。つまり、与論献奉は、話す力に加えて聞く力もつく、人と人をつなぐ最高のツールだといえるのではないか。

電灯が少ないので、とても綺麗に見えました!
ちょこっと亀が顔を出すことも!
島キャン生と鹿児島から来たインターン生です。最高のメンバーでした!