踏み出せば、そこには出会い

私は、奄美大島瀬戸内町にあるリゾートホテル「THE SCENE」に就業しました。

大学で観光学やホテル業について学んでいますが、実際に働いたことはなかったので、イメージしていたホテルとは違うことが多く、どの仕事も新鮮でした。

SCENEには、働く上でのマニュアルは無く、お客様を喜ばせるためにスタッフ一人ひとりがお客様のことを考え、サービスを提供する独自のポリシーがありました。また、スタッフ一人ひとりがきちんとプロ意識を持っていて、お客様を楽しませたい！喜んでほしい！という想いがとても伝わるようなホテルでもありました。でも、驚いたのは、SCENEで働いているスタッフのほとんどは島民ではないことです。

なんでだろう？と思いました。それの答えは、「奄美が大好き」だから。奄美の海、星空、文化、人の温かさ、それぞれ奄美の色々なところを好きになって、その魅力を誰かに伝えたいと思うからこそ、働けているのだなと感じました。

初日からレストランのホールの仕事で、イタリアンディナーのテーブルセッティングをしました。食器類には並び順があったり、クロスにはシワがないように敷きます。このように、細かいところまで気を配るサービスを提供したり、プラスαでテーブルにキャンドルや花弁を置いて、お客様が快適で素敵なディナーを過ごせるような心遣いも見られました。

奄美に来たら、シュノーケリングは絶対やろうと思っていました！お客様2組の予約があると聞いて、ツアーの手伝いとして参加しました。

しかし、人生で2回目のシュノーケリング。お客さんにはほとんど教えられることはなく、ただただスタッフの仕事を見ているだけでした。でも、できることはありました！私は写真を撮ることが好きなのでGoproを持っていき、お客様の写真や動画を何枚も撮影しました。ツアー終わりにはお客様に撮影したデータを渡すことができて、その出来栄えにお客様は、とても喜んでくれたので、私もすごく嬉しくて、私でも何かお客様のためにできることがあるのだと思いました。スタッフがお客様のために何かしたいという気持ちが分かった瞬間でもありました。

そして、青すぎる海には今まで見たことのない景色が永遠と続いていました。サンゴ礁やたくさんの生き物、そこに注がれる太陽光、全てが輝いて見えて、その一瞬一瞬の景色を今でも忘れることはできません。

私のやりたいことは、、、奄美の美しい景色や風景を写真に残し、多くの人に発信していきたい。ここが好きだなと感じたし、あぁ島に惚れるってこういうことかと思いました。

キックオフ以来の島キャン生全員集合です！と言っても、まだ会うのは2回目のみんな！だけど、会うとなぜかホッとして安心しました。

奄美組と加計呂麻組で集合して、加計呂麻島で一日過ごしました。加計呂麻島で就業していた島キャン生とは初めて会ったけど、同じ島キャンの仲間だから、すぐに仲良くなれました。でも、東京にいる頃の私なら、自分から話しかけるのすら行動に移せなかったと思います。支えあって生きていく大切さを学び、島で生活していく中で私自身も大きく成長できました。

そして、島キャンが終わった今だからこそ言えることがあります。

島キャンに参加しなければ、、、第3タームで奄美に来なかったら、、、自分の選択が少しでも違っていたら、この島キャン生には出会えていませんでした。だから、この出会いって本当に奇跡だし、一生ものだなと思います。

1人で勇気を出して島キャンに参加しようと決めた頃の自分に言いたいです。

「最高の出会い」が待ってるよって。