VIVA! 奄美大島!
私は普段新宿のとある飲食店でアルバイトをしています。駅近ということもあり客足は途絶えることがなく、ただひたすらその業務をこなすことに必死です。正直そんなバイトが嫌いで仕方がありません。いつの日からか、働くことすら嫌になってきました。そんな日々を送っていた中で、島キャンでのインターンシップは「働く」ということについて真剣に、そして前向きに考えることができる機会になりました。
ゲストハウスアマテラスの一日は、朝日が顔をだしてから少し経った頃に始まります。ゲストの方のための朝食準備からスタート、チェックアウト、館内清掃、水回りの掃除、洗濯がメインの業務です。ゲストハウスだから綺麗であることは当たり前でなければなりません。特に水回りの清潔さは、そのまま宿の評価につながるということを教えていただきました。もしこれが自分の家であったら、手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けます。ですが、ここはゲストハウス。何よりもゲストの方がいなければ成り立ちません。サービスを提供する上で最も大切なことである相手を思いやることについて強く考えることができました。誰かのためを思い働く、私が忘れかけていたことでした。ここでの相手とはもちろんゲストの方。ゲストの方が奄美大島を存分に満喫してくたくたになるまで回り切ったあと、アマテラスに帰りたいと思ってもらえるような環境作りが必要であると思いました。相手を思いやれる仕事人、お金以上に得られることがたくさんありそうな気がします。
島キャンで奄美大島を訪れるまで、恥ずかしながら、私は奄美大島の名前しか知らない程度の知識でした。しかし、たった2週間で私の奄美大島に対する愛はとても大きなものになりました。何よりも、その愛を大きくさせてくれたのは奄美の人たちとの出会いでした。困っていたら手を差し伸べてくれて、東京にいたら見れないものや食べられないものに出会わせてくれて、奄美大島のことをたくさん教えてくれて。知れば知るほどその魅力にどっぷりと浸かっていく自分がいました。
でも考えてみてください。普通見ず知らずの小娘に対してここまで優しくできますか?しかもたった2週間しかいないにもかかわらず。休みを返上して奄美大島の名所をたくさん見せて回ってくれたり、東京に帰るときには1.8リットルの焼酎を持たせてくれたり。あまりの優しさに申し訳なさすら感じてしまいました。しかし、口をそろえて皆さん言うのは「島を楽しんでいってほしい」ということでした。根底にある島人の島を愛する気持ち、それを言葉にして私たちに伝えてくれて、実際に同じように体験させてくれるといった、ホスピタリティにあふれた島だなあと感じました。私にとっては何もないように見えても、島の人しか知らない魅力もありました。同じ日本でも、こんなにも人もまちも歴史も文化も…何もかもが違うということを強く実感できました。決して東京の人が皆冷たいということを言いたいわけではありません。しかし、奄美大島には優しさ、親切さ、思いやりを分け隔てなく与えることのできる人でいっぱいだと感じました。
タイトルの「VIVA!」はスペイン語で「万歳!」というような意味があります。ですので直訳すると「奄美大島万歳!」、意訳すると「奄美大島が大好きー!」といったような感じでしょうか。タイトルの通り、私は奄美大島が大好きです。広大な自然も、きれいな海も、満天の星空も、美味しいご飯も、やさしい人たちも。全部ひっくるめて大好きです。もし島キャンに参加せずにいたら、今頃自分はどんな思いで毎日過ごしているんだろうとふと思います。最初は参加を悩んだ自分がいましたが、少しの勇気を振り絞って参加を決めたあの時の自分を少し褒めてあげたいと思います。そしてこう言いたいです。
「奄美大島は素晴らしいところだよ」って!
ずっと大切にしたいと思える人たちや思い出ばかりで胸がいっぱいです。ネットに書いてあることだけが正解じゃない、現地に行かなきゃわからないことがたくさんあります。ただの観光じゃ味わえないひと夏の経験をすることができました。一生忘れません。
お世話になったななさん(アマテラス管理人)には「夏もいいけど秋の奄美も楽しいよー!」と教えていただきました。そう言われたらもう行くしかない!これまでであれば、全く知らない未開の地であった奄美大島ですが、島キャンを終えた今は第二の故郷といっても過言ではありません。せっかくのご縁、これからもずっと大切にしていきたいです。となると!早く次行くときの航空券探そーーっと!