みへでぃろ〜。
今回、お世話になったのはgustoというオーナーさんがイタリアへ修業していたこともある沖永良部島の本格イタリアンレストランです。私が働く上で大変だったことは、島に来て数日の私が、ホールを一人で任される日もあったことです。お客さんの案内から注文を取りに行き、お会計、食器の洗浄と業務内容が多くランチタイムは忙しかったです。特に沖永良部島ではpaypayがよく使われるので、paypayの会計方法はすぐに覚えないといけませんでした。ディナータイムでは宴会が開催されることも多かったです。ある日、オーナーさんの同級生の方たちの飲み会がgustoでありました。gustoの閉店は22時でしたが、21時に他のお客さんがいなくなると、同級生の一人が「閉店して一緒にお酒を飲もう」と言い、閉店してしまいました。この出来事は離島の個人飲食店ならではと思いました。私も飲み会に参加して、いろんな話を聞いたり聞かれたりして、多くの島民の方と交流ができました。同級生の一人の方には特に親切にしていただき、LINEを交換したり、帰りの船の見送りに来ていただいたり、おみやげまで持たせてくださいました。短期間でここまで親切にしてくれるのは離島の良さだと思います。また、都会よりコミュニティが狭い離島では、一緒にお酒を飲むことで信頼されたり、逆に信頼するのではないかと思いました。そこで得た信頼は働く上で大事な事なので、お酒を飲むことも一つの仕事です。飲み会に参加して広がった人脈や縁を大切にしていきたいです。
私が沖永良部島に来て、想像していたものと違ったことは3つあります。①つ目は、思っていたより子供が多かったことです。島に来て2日目に知名町のお祭りに行きました。お祭りでは幼稚園から高校生まで自分の想像以上の多くの子供たちが楽しんでいました。しかし、私と同世代の20代前半の人はほとんど見かけませんでした。就業先の人に聞いたら、高校を卒業したらほとんどの高校生は、一度は大阪や名古屋などに進学や就職するらしいです。島に住む同世代の方と話をしてみたかった私にしたら少し残念なことでした。②つ目は、観光地に対する考えでした。私は休みの日に昇竜洞という鍾乳洞へ行きました。観光客がそこまで多くない沖永良部島だからこそ鍾乳洞が壊されていません。素晴らしい鍾乳洞や自然を維持するために観光客を無理に増やさなくてもいいというのが私の考えです。しかし、観光協会の方とお話していたら、私と正反対の意見でした。観光協会の方は今以上に観光客を増やさないといけないと考えてました。理由は、人口が減る沖永良部島で生活していかないといけないからです。私は自分と観光協会の方の2つの意見に間違いはないと思います。観光客と島民という立場の違いから、意見の違いが生まれているのだと思いました。③つ目は、移住者が意外と多いことでした。gustoで働いている人の中にも2人が島へ移住していて、沖永良部島の観光大使をしている方も移住者でした。移住者には女性が多い印象を受けました。移住した理由は様々でしたが、リゾートバイトで沖永良部島に来たことが関係していた人もいました。移住者の方に話を聞くと、不便だと思っている方もいました。また、地元へ帰るタイミングを見失ったと言っていました。離島は人と人の関係が濃いので、島を出るタイミングを失いやすいのかもしれません。
えらぶの魅力は何でしょうか?与論島と比べて観光地でもありません。実際に島民の方とお話していると、「なんで沖永良部島を選んだの?」と聞かれることが何回もありました。今回、2週間滞在することでえらぶの魅力が見つかりました。①つ目はどこを見てもきれいな自然です。地元ではあり得ない透明感のある海。初めて見た鍾乳洞。天の川が綺麗な夜空。日本一のガジュマル。観光スポットではない普通の場所でも、自然が綺麗なのはえらぶの魅力です。②つ目は優しい島の人です。島キャンTシャツを着ていなくても、多くの島の人が話かけてくれます。話かけてくれるので、島の人といろんな会話ができます。原付での移動中に雨が降ってきたときは、家に雨宿りさせて貰い、新品のタオルまで貰ってしまいました。盆踊りを見ていたら、島のおじいちゃんが「一緒に踊ろう」と誘ってくださることもありました。一番感動したのは、島の子供たちがすれ違うと挨拶してくれることです。これは都会ではあり得ないことです。また、島にいると人として成長させてくれます。就業先の方によると私は島に来てすぐの時より、人間らしく、たくましくなったらしいです。えらぶ生活が充実していたから成長できたのかもしれません。