島キャン実施レポート

奄美滞在記

2017年夏 奄美大島
ネイティブシー奄美
2017年8月2日~8月15日
立教大学/観光学部  Riho A.
2週間を終えて
ハイシーズン
ホテルの一室からの眺め

今回私は、ホテルで就業させていただきました。奄美大島は、自然豊かで緑も生き物もいきいきと暮らしていることがとても魅力的です。そのため、奄美大島を訪れる人たちは、夏の太陽によって輝く海や緑の木々、島の暖かいアットホーム感を感じることができます。従って、夏は島内だけでなく、島外からも非常に多くの人たちがホテルを利用します。ホテルでのルームメイキングは、とても大変なもので、なにより驚きの連続でした。そもそも、ルームメイキングはお客様が不在中に行う作業であって、スピードと丁寧さが求められます。お客様の人数や年齢に合わせて家具の配置を変更したり、窓の皮脂汚れを拭き取ったり、ベッドのシーツのしわ、小さな汚れなど細かいところまで気を使う作業の繰り返しです。ルームメイキングという仕事は非常に地味でお客様と触れ合うことは基本的に皆無であるため、きついものでした。しかし、たまに部屋に感謝の気持ちを置き手紙という形でお客様からレスポンスをいただき、自分がしている作業にも前向きな意味づけができました。一見ルームメイキングは接客ではないと感じますが、そうではないとわかったことが今回の大きな収穫でした。

奄美という島
奄美特産ミキとパッションフルーツとドラゴンフルーツと

正直、島のホテルといえどもホテルの中で完結したインターンシップであったため、地域とのつながりが見えることは難しかったと思います。しかしながらその中でも、通勤途中に島人の方たちとあいさつを交わしたり、世間話をしたりすることで人の暖かさは非常に多くの場面で感じることができました。実際に、道を歩いていたら笑顔を向けてくれます。さらには、自分の庭で採れたというフルーツをいただくこともあり、おすすめの味わい方までも親切に教えてくださいました。また島外からの人と話していたことから気づいたことがあります。それは、奄美の料理というのは、味付けが濃いということです。暑いところであるため、薄い味を想像される方が多いと思われますが、実際は異なります。そのため、ホテルのアンケートでは「味が濃すぎる」という声も多く見られました。これは意外な発見でした。

振り返り

私が奄美大島でこの2週間過ごした時間は、何にも代えることはできません。奄美大島という土地で、多くの人と出会い、語り合い、新鮮でユニークで濃い時間を過ごせたことに今とても幸せに感じます。ホテルの仕事を体験するというインターンシップ以上に得るものがありました。インターンシップは、正直言うと前半の一週間は発見の連続で、知らないことを学ぶという楽しさがありました。しかし続けることで、毎日変わらないことをし続けることに退屈さを覚えるようになったこともあります。そんな中でモチベーションを保てていたのは、職場の人や、寮のメンバー、そして第一タームのみんな、なによりメイトの影響が大きかったと振り返ります。寮では、毎日夜な夜なパーティーみたいなものを開いて、語り合ったり、海で花火をしたりしました。第一タームのみんなとは、花火を見に行ったり、仕事の合間を見てごはんへ行ったり、島の台風を経験し、直後にドライブへ出かけたことも、きっとこの先経験することはできないでしょう。そしてホテルの目の前には、太陽によって輝く海があり、仕事帰りによく遊びました。すべていい思い出です。ありがっさまりょうた~。