島キャン実施レポート

奄美大島で生活してみて。

2018年夏 奄美大島
奄美大島開運酒造
8/15~8/28
大阪産業大学/人間環境学部  樋口文也
奄美大島開運酒造。
奄美大島開運酒造。

奄美大島開運酒造で2週間就業させて頂いた樋口文也です。印象に残っている仕事は、午前中の黒糖を放り込む仕事です。その後に黒糖を溶かしたりする作業があるのですが、初日に30キロの黒糖を入れる作業は体に負担がかかり、2週間もできないんじゃないかと思いました。しかし、ほかの働いている方の足を引っ張りたくなかったので、汗をかきまくりながら必死に仕事をしました。3日目ぐらいには力が付いてきて、スムーズに仕事をすることが出来るようになりました。力仕事を以前までした事の無い私は、ガッチリした体が必要で、それ以外の人には向いていないと思っていましたが、僕の中で1番大切なことは根性だということを学びました。根性があれば、自分の足りていないスキルもある程度あとでついてくるものだと思います。それに、毎日の力仕事は力があっても、根性がなければなかなか続かないんじゃないかなと思います。

奄美大島開運酒造さんで働いている方は、人のために働いている方が多いのかなという印象があります。 年配の方が多く、さまざまな方に働く理由、今までどのようなことをしてきたのか、奄美大島から離れたことはあるのか、などを尋ねたところ、意外と島を離れて働いていた方が多く、親のために戻ってきたという方が多々いました。お金を1番に考えていたり、自分のことしか考えてない方は島には戻らないと思います。給料もそこまで高くないと聞きました。そんな中でも嫌な顔1つせず、人のために頑張っている姿をみて、私は見習わなければならないなと思いました。プラス、島から見る海が綺麗なのと職場がアットホームな感じだったので戻ってきたのだと思います。

地域のイベントとか
トンネルの穴にちょうど太陽が入るそうです

私がいた宇検村という田舎の村では、外に出てもなかなか人と会わないほどであったので、休日に行った高校生とのふれあいについて話していきたいと思います。実際に高校へ島キャン生が行って、大学に行きたい高校生とお喋りすることで、高校生の考え方を知りました。私が大学に行った理由は特になく、大学に行き、何か見つけれるだろうという感覚で行ったのですが、島の高校生は自分のやりたいことを持っていて、そのために大学に行きたいという人がほとんどでした。しっかりしている人が多いなというのが印象に残りました。

水鉄砲大会では、子どもたちと混ざって水鉄砲を撃ち合いました。綺麗な海が見える中でこのような行事に参加できて最高です。子どもたちは非常に元気で、それについていくおじいちゃん達は大変だったと思います。

職場に3日間小学校の先生が地域と触れ合うため、職場体験に来ました。職場で働いていた方のお子さんが、その先生が受け持っている生徒であったり、その中で関係があったので、身近なところで関わっているんだなと思いました。

奄美大島の魅力
大浜水族館で撮ったカメです。

私の思う奄美大島の魅力は海です。写真でもいくつか載せたのですが、写真より100倍綺麗です。海が透き通っていて、魚が泳いでいるのが見えます。職場の人の話だと、奄美大島から出て初めて、奄美大島の海が綺麗だったんだと感じたそうです。

自分が2週間いた宇検村というところは田舎で、街灯のないところもあったのですが、そこから見る星空が非常に綺麗でした。正直、どれがなんの星か全然分かりませんでしたが、最終日に星を見た時は、何故か涙が出ました。また、あの景色を忘れないうちに見に行きたいです。最後に飛行機の窓から奄美大島をみて、これで終わりかと思うと、心が張り裂けそうになりました。

島の人は皆男前でした。職場の人の話ですが、台風で皆とお酒を飲んだ時、朗らかな笑顔で接してくれました。仕事になると、人が変わったように真面目になっていたので、メリハリのつけられる男前の人たちだと印象付けられました。あと、島の方言なんですが、年齢、地域により多少変わります。

奄美大島で1番楽しかったことは、やっぱり仕事です。仕事では、自分の短所である、消極的な性格を見せないため、人と積極的に話すこと、分からないことを聞くということをしっかり意識し、真面目に見られるようにするため、教えられたことをしっかりメモをすることを心がけていました。それがきっかけで職場の方に評価されたし、積極的なところが羨ましいと言われたのがすごく嬉しくて、そのように言われたのが初めてだったので、意識して行動して良かったと思いました。

帰るときに飛行機の窓から撮った奄美大島です。
西郷さんの家です。
大浜水族館の近くで撮った花です。