コ コ ☆ ナ ツ
私は今回、加計呂麻島にあるペンション「来々夏ハウス」にて宿泊業務のお手伝いをさせていただきました。
来々夏ハウスを就業先として希望した理由は、タイトルにもある通りももいろクローバーZの「ココ☆ナツ」という曲が好きだからです。理由はそんなふわっとしたものでした。
そんな来々夏ハウスで働いていて気がついたことは、笑顔の重要性です。私は普段、飲食店でアルバイトをしています。お客さんと接する際に特に気をつけていることは表情です。オーダーをとる時、お料理を運ぶとき、お客さんに少しでもリラックスしてほしいという思いから、笑顔で接客することを心がけています。そのため、普段アルバイトをしているときから笑顔の大切さについては理解しているつもりでした。
しかし、来々夏ハウスのご主人の籾昭海さんや奥さんのひとみさんは、お客さんと接するときだけでなく、そうでないときも、勤務中はほとんどずっと笑顔でした。とんでもなく暑いキッチンで料理しているときも、絶対に疲れが出てくる夕方もずっと笑顔でした。そんな風に楽しそうに、笑顔で仕事をしているお二人を見ていたら、暑くて疲れてめげそうなときも、「がんばろう!あれ?楽しい!」と感じることができました。
笑顔には、そんな風に周りの人を元気にしたり、その場の空気を明るくする力があると思います。働いている人が楽しそうだと、なぜかお客さんも楽しんでくれます。
ですので、働くうえでお客さんと関わる時はもちろん、そうでないときも、とりあえず笑っておくというのは大切なことであると感じました。これから働くうえで活かしたいです。私が勤務中にずっと笑ってみたところで、何がそんなにおもしろいの?と言われてしまいそうだけれど。とりあえずやってみます。怒られたらやめます。それでもやってみようと思うくらいには、働くうえで働く人の態度や表情は重要であると感じました。笑顔って大事!あー楽しい!
あ、ちなみにこの記事のタイトルの「うさうさ」は、奄美のご当地キャラクター、コクト君の口癖です。特に思いつかなかったのでお借りしました。ありがとう、コクト君。
私は正直、今まで海や星などの魅力はよく分かりませんでした。綺麗な海と紹介されても、「ああ綺麗だな」と言って30秒で飽きるし、夜まさか星を見ようだなんて発想にも至りませんでした。しかし、加計呂麻島に来て初めて、いくら見ても飽きない海に出会いました。星が綺麗ってこういうことか、と感じる星空に出会いました。生まれて初めて風景を見て泣きそうになりました。泣けなかったけど。同じ場所から見ているはずの景色が、毎日少しずつ違って、うまく言葉にできないけれど、「あ、私生きてるー」と感じる瞬間がたくさんありました。
帰ってきた今は、そんな加計呂麻島が恋しくてしかたがありません。どう頑張ってもここは加計呂麻島ではないのに、奄美Tシャツを着てみたり、たまに島キャンTシャツも着てみたり、ベランダに出て海を探してみたり、プラネタリウムに行って、ここは加計呂麻島と言って指パッチンをしてみたりしています。しかし、どうしたってここは茨城県です。報われません。もー戻りたい。大好きすぎて12月にまた来ますと約束してきました。航空券とったし準備万端!ちなみにJALです。ごめんね、ピーチ。帰りのことは考えたくないので片道切符です。大丈夫かな。まあいっか。考えないことにします。わー、楽しみ!
私が島キャンに参加して感じたことは、島の人はとってもあたたかいということです。お米がなくなればお隣さんが貸してくれるし、車が壊れれば自分の車を貸してくれる。就業先の方や友達は買い物ついでにいつも大好きな茎わかめやアイスを買ってきてくれる。私もこのくらい良い人になりたい。どうしたらこんなにいい人ばかりになるのだろう。真剣に考えました。やっぱり遺伝?血の問題?そうだとしたら分けてほしい。きっと血も関係あるのだろうけど、私はこの島が決して便利ではない環境だからであると感じました。きっと近くにコンビニがあれば、お米がきれたとき、サトウのごはんを買いに行くだろうし、JAFが来れる場所だったら、車が壊れた時、JAFを呼ぶと思います。お菓子だって自分で買いに行って!と言われてしまうと思います。悲しい。不便な環境だからこそ、お互いに助け合おうという気持ちや、誰かを思いやる気持ちが人一倍大きいのではないかと感じました。私はそんな気持ちを持った島の人が大好きになったし、あわよくばそんな人になりたいと感じました。血、分けて~!