奄美を照らす2週間

わたしがお世話になったのは奄美大島の空港から近くにある、奄美を照らすゲストハウス「AMA TERRACE アマテラス」です。旅行関係の仕事に興味があったこと、宿で働いてみたかったということもあり、選びました。

ゲストハウスで働く上で感じたことは、お客さんに落ち着いて気持ちよく過ごしてもらうためにはどうすればよいか、自分に何ができるか考え行動できるか、仕事をいかに効率よくするか、お客さんの到着にそわそわしてしまうので時間をどう過ごすかの難しさなどがありました。

その中で、大切にしたことがいくつかあります。
水回りとあいさつが評価においてすごく大切だという管理人のななさんのお言葉、相手を考えた行動や思いやり、気配りの大切さをあらためて感じました。そして、もうひとつ私が大切にしたのは、お見送りまで全力ですることです。最後の最後まで気持ちよく過ごしてもらいたいということを心がけました。小さい子どもから大人のみなさんが、車から思いっきり手を伸ばして振っていただいたり、「ありがとう！またきます！」と言ってくださったり、その言葉を聞けたときは本当にうれしかったです。喜んでもらえたときに「頑張ってよかった」とすごく感じられました。

ゲストハウスは、お客さんとの距離が近く、顔を合わせ、声をかけあえる空間があることも大きな魅力の一つだと感じました。集まりたくなる空間づくりも大切だと感じました。
毎日、あいさつを交わして、会話が始まります。わたしもここでたくさんの交流がありました。そして、奄美に来て、ゲストハウスで働くことだけではなく、今まで知らなかったいろいろな仕事や働き方、暮らしについても知ることができました。

これから自分ができること、将来のことをゆっくり考えていこうと思いました。いっぱい迷っていっぱい悩もうと思います。

奄美大島は、自然が豊かで、たくさんある海がどれもめちゃめちゃきれいで、それぞれ様子が違います。バスもバス停じゃなくアマテラスの前で降ろしてもらえたり、バスに乗ってると道路にハブが現れて、運転手さんによる捕獲が見れたりもします。パトカーもサイレンではなく島唄が鳴っていたり、面白いことがたくさんありました。

そして、楽しくて温かい島の人たちも魅力たっぷりです。

ご近所さんが集まって、外でご飯を食べたり、お酒を飲んでお話をしたり、めちゃめちゃ笑う時はいつも時間を忘れてしまうくらいたのしい、温かい時間でした。私の地元ではあまりないですが、こういう時間や空気感がすごく好きになりました！集まりは時間がたてば、誰かが誰かを誘い、どんどん輪が大きくなっていきました。人が増えていき、つながりが広がっていくのがすごく感じられました。知り合いが増えていく、そして、みんなでひとつになって楽しむのもここの暮らしの楽しみだと感じました。はじめましての方がたくさんいても温かく迎えてくださってその輪の一人として入れてもらえたこともすごく嬉しかったです。

みなさんのいつもお互いに思い合って、声をかけあって、助け合って、支え合って暮らしているのだと強く感じて、すごく素敵だと思いました。そして、そのような「つながり」をとても大切にされているところも印象的でした。また、同じように自分たちの地域の笠利のことも思っていて、どうしたらこの地域をもっと盛り上げていけるか、これからどうなっていきたいかを考えていました。その様子から、集落の方々が自分たちが住んでいるところをすごく好きなのが伝わってきました。

語り出したら止まらないぐらい、この2週間はすごく濃く、私にとってとても大切な時間です。たくさんの人に出会い、いろんなことにお誘いいただき、連れて行ってくださったこと。自分でたくさん感じて考えられました。

そして、タイトルにあるようにこの2週間で、いろいろなことに興味を持って飛び込めたからこそ、出会いがあり、できたことがありました。シュノーケリングフィッシングや釣り、サーフィンやお祭りへの参加、集落の集まりなど、毎回、あのときやってみたいと言ってよかった、行きたいと言ってよかったと思うことしかありませんでした。もちろん、限られた時間だということ、今日しかできない、今しかできないと思うと、迷うこともなく決めていました。その部分は自分でも成長できたと感じるところです。奄美が成長させてくれました！

そして、いつも想像をはるかに超える楽しさと予想もしていなかった出来事が起きるのも楽しみでした。

また、必ず帰ってきたい場所ができました。会いたい人ができました。みなさんのおかげです。本当にありがとうございました！