島キャン実施レポート

奄美が大好きになった3週間!

2019年夏 奄美大島
マングローブ公社
8/8~8/28
横浜市立大学/国際商学部  伊橋七恵
人生で一番濃い3週間
自然と共に働く
カヌーのツアーガイドをしているところです。この日3回目のツアーなので実はヘトヘトです(笑)

 マングローブ公社でのお仕事はその名の通り、自然を相手にしたお仕事です。私が着いてからの1週間はほぼ毎日、大雨や突風が吹く時間がありました。それでもこの会社は営業していてツアーを実施していたので、雨がどしゃ降りの中ツアーに出たことは、奄美の自然をダイレクトに感じられる良い経験になりました。私は大雨の中のツアーに出るのが気持ち良くて好きでした。

 こちらの事業所では、“次は何をしたら良いか”ということを自ら聞きに行くという自主性が求められました。そして毎日同じ仕事内容ではなく、天候によっては台風対策をおこなったり、タオルをひたすら洗濯して急いで乾かしたり、臨機応変に対応することが必要で、普段のアルバイトとは違う難しさを感じました。また、私はできる限り事業所の方々と同じ仕事をしようと心掛けていましたが、さすがに男性と同等の力は無く、役に立っているというより、むしろご迷惑をお掛けしているのではないか、という不甲斐無さを感じていました。これを払拭するために、私は完全に同じ仕事ができない分を自分にしかできない仕事をして埋めていこうと思うようになり、お客さんへの気遣いや、小さいお子さんが泣いてしまっているご家族のところに話しかけに行って、空気を和ませたりということをしました。

 就業最終日にツアーガイドを務めたことが一番の思い出となりました。他のガイドの方の説明内容から学んだことにプラスして、マングローブについて自分で勉強したことをお話ししました。これが最後だと思うと緊張してしまいましたが、集大成としてため込んできた知識をちゃんと話すことができて良かったです。終わった後の達成感は今でも忘れません。ツアーに来てくださった観光客の方々の記憶に少しでも残っていたら嬉しいなと思います。

シマの人って温かい
地元の方のお宅に上がった時にお出し頂きました。こんなにもてなされたのは初めてです!

 私は、島キャン生の知り合いの方に、地域の伝統的なお祭りや色々な集落に連れて行ってもらう機会に恵まれ、その方の同窓生のお宅にお邪魔することが何度かありました。すると、その家の方々は私たちに大変良くしてくださり、「お茶一杯でも」と言われて家に上がると、夕飯まで頂いてしまい、さらに奄美についての興味深いお話をお聞かせくださいました。とても良い経験をさせて頂きました。またある時には、大和村の海岸で夕日をバックに立神を見ようと座っていたら、地元の方に話しかけられ、そのままおつまみを食べながらお話しして、そこの集落のお祭りに誘われて伺ったこともありました。

 そんなことを何度か経験するたびに、島の人の温かさに触れ、奄美を第二の故郷のように感じました。私は第二の故郷ということで、1年以内に奄美に里帰りをする為に色々な人と連絡先を交換して、いつでも帰れるようにしました(笑)来年の夏も行く気満々です!!

伝統的な行事がこれからも受け継がれますように。。。
大和村の今里集落のお祭りです。アットホームな雰囲気でした。

 私は大和村で出会った人のご縁で、今里集落のお祭りの前夜祭に伺いました。このお祭りの場に居たのは40人くらいでとても小さな規模のお祭りでした。しかし、小さな集落のお祭りだからこその温かさを感じられてとても素敵な時間でした。私は普段、お祭りを見て感動することはないのですが、この時は何かアツいものを感じました。こういう小さな集落の小さなお祭りも、日本の大切な文化だなと、無くしてはいけないなと強く思いました。

 ある集落では40年前は活気があってたくさんの人が住んでいたのに、今は約15人しか居ないと地元の方が話す集落もありました。奄美大島では限界集落も多く、何十年後かには、その土地の言葉や文化が無くなってしまうと思うと、とても寂しい気持ちになりました。都会にはない良いものがどうにか守られていくために自分にできることはないかと考えさせられました。

奄美が好き!だからこそ、何か貢献したい!!

マングローブに生息するシジミ!ハマグリではございません!!
島で見るサンセットは最高!あちこち見に行きました!
奄美に棲む妖怪、ケンムンです!人を惑わすいたずらをするらしい。