サンゴでできた不思議な島
「喜界島サンゴ礁科学研究所」サマーキャンプ
わたしが就業した期間は島内外から小学生~高校生が喜界島で、自然に触れあいながら好奇心のままにサイエンス研究をおこなうというサマーキャンプの期間でした。
島キャン生は、その子供たちの生活面のサポートをおこないました。
いやー大変でした!(笑)
子供たちにとっても、私にとっても、色々な意味で開放感のある島では、「大人数を仕切ってまとめる」という事が何よりも大変でした。
はたらく、の種類はたくさんあると思うけれど、その中でも対人、対子供の仕事は、考えることが多すぎる!
しかも、親の目もない中で大切な子供を預かることに対しての責任や、環境の変化に対応できない子供の精神的サポートなど、指示された仕事よりも、臨機応変に常に動いて、情報共有を忘れないこと、皆の動きを逐一把握することなど、常に気を張っていたのでこんなに大変だと感じたのだと思います。
ですが、キャンプも終盤になると徐々に心を開いてくれた子供たちが笑って今日あった出来事を話してくれたり、大人たちも子供の成長を目の当たりにして感動したり、、
大変だったからこそ、その先に待っていた達成感はとても大きなものでした。
女子中高生は寝泊まりする場所も同じだったので、一緒に過ごす時間が長く、なんだか修学旅行気分のような、子供に戻った感覚で楽しみながら子供たちの目線に立てるスタッフになれたのではないかと、自分を振り返って思います。
島の独特の雰囲気の中で、子供たちの成長をじかに感じ、はたらくことは、自分やまわりが常に影響を与え合って成長していくことなのかな、と思いました。
喜界島はサンゴが隆起してできた島で、その隆起速度は世界で三番目に早く、毎年約2㎜というスピードで成長している。
島自体がサンゴでできているために、島中いたるところに「シラヘイ」(ハマサンゴという意味の方言)が使われていて、その水はサンゴのカルシウム分が溶け出した硬水になっている。
キャンプでも子供たちがサンゴについて色々な研究をしていたので、気になって気になって、就業中の休みを利用し、人生二度目の(修学旅行以来の!)ダイビングをしてきました。
泳ぎには自信があったけれど、まさかのボードダイビングで、後ろからざっぶーんと海に入るテレビでよく見るやつを初体験。恐さ以上に、潜った瞬間の海中の景色に感動して、しばらくインストラクターさんの後を追うのを忘れて漂っていたのを覚えています。
まず驚いたのがサンゴの種類。えっサンゴってこんなにカラフルなの?白じゃないの?あ、ニモ!ぎゃーウミヘビ!!!等々、、やはり自分で潜って体験してみないとわからない感動がそこにはありました。
サンゴ研究所の人たちと大部分の時間を過ごしていたので、あまり喜界島の島人と関わる機会がなかったのですが、字の盆踊りや上嘉鉄盆踊りに参加して少しだけ機会の人の特徴が分かりました
それは、「踊るの好きすぎじゃない!?」ということ。
琉球文化のエイサーはじめ、フラダンス、J-POPを取り入れた激しめの盆踊り、昔ながらの民謡踊り、イベントの締めとして突如鳴り出す六調のリズム。
タイトルにした「かっとばせ、サトウキビ」は、盆踊りの曲で一番印象に残っているもので、踊りもそのフレーズも、なにもかも楽しい、どんなに暑くても疲れて腕が上がらなくても元気になる曲でした。
皆が楽しそうに音に乗り、体を動かし、笑顔になり、空には優雅に蝶が舞う。
喜界島は、島を形成するサンゴがいまも成長し続けているのも納得の、笑顔溢れる場所でした。
グアバの実ってみたことありますか?
私はフルーツジュースの中で一番グアバジュースが好きなのですが、実ってみたことなかったんです。
ありました。喜界島に。それもみんなあまり食べないから庭の木にたくさんなり放題。宝の木に見えました。
アールグレイってわかりますか?フランスにしかない柑橘系、ベルガモットのフレーバー紅茶です。
そのベルガモットと香り成分がほとんど同じ、世界的にも珍しいみかんがあるのです。花良治みかんです。
就業先のサンゴカフェでもこの花良治みかんをつかった紅茶を販売していたのですが、ほんとに、アールグレイのような爽やかな紅茶でした。
空港のカフェにも置いてあるので、ぜひ飲んでみてください。
喜界島で色々な島の食べ物を食べさせてもらいましたが、その中でわたしが一番感動したものが「そら豆茶」です。
ゆいCAFEに入ると、フリードリンクとしておいてあるピンクの液体、それがそら豆茶です。
きれいなピンクで、小豆のようなあまさと、炒った豆の香ばしい味が特徴的な、アイスでもホットでも頂けるおいしいお茶でした。
是非試してみてください。
そんな、喜界島の紹介でした。また行きたいです。