島キャン実施レポート

数々の新たな挑戦!多くの気づきがあった島での2週間

2019年夏 徳之島
徳之島観光連盟
8/1~8/14
清泉女子大学 英語英文学科1年  まっそん
海、山、そして満点の星空!!大自然の中、温かい島の人々に囲まれて過ごした2週間。この徳之島での経験は私にとって忘れられないものとなりました(^-^)
島の人の働く姿勢に感動
徳田虎雄記念館で撮った写真です。虎雄さんが実際に書いた『生命だけは平等だ』。

島に行く前の“働く”のイメージは決して明るいものではありませんでした。アルバイト先で仲間関係がうまくいかず泣いていた友人、夜勤で疲れ切った顔をした友達のお母さん…そんな姿を見て、将来私はそんな環境で働き続けることができるのか、と働くことについてネガティブなイメージを持っていました。しかし!島で出会った人たちの働く姿はなんだかきらきらしていました。夜10時を過ぎているのに熱心に話し合いを続けていた観光連盟の方たちを見てそう感じました(^-^)私の就業先は観光連盟というだけあって、島の魅力を知り尽くした方、島の魅力を発信したいと試行錯誤している方、島の課題に向き合っている方などが多く、本当に島が好きでこの仕事をされているということがひしひしと伝わってきました。その“passion”を間近で感じることができ、私も心が熱くなりました!そして、もう1人私の心を熱くした人がいます。徳之島出身で今もなお、国内・国際医療に全力を注いでいらっしゃる徳田虎雄さんです。虎雄さんは自分の弟の死をきっかけに当時の医療体制に疑問を持ち、百姓の出ながらも医療の道に突き進み、“生命だけは平等だ”という理念を掲げて人生全てをかけて生きてこられた方です。自分の信念を持ち、自己中心的ではなく他の何かのために全力を注ぐという働く姿勢に心を打たれました。

こんな徳之島の熱い人々に出会い、自分も何かのために“passion”を持って全力を注ぐことができるような働き方をしたいと強く思いました。

地元の子供たちによる“われんきゃガイド”で地域を知る
地面にある謎の手形…みんなでこの手形の正体を考えています(^-^)

地域について学んだことで特に印象に残っているのが、地元の子供たちが自分の住んでいる地域についてガイドをするという“われんきゃガイド”をうけたことです。“われんきゃ”とは島言葉で“子ども”、という意味です。今回は、私が寝泊まりした徳之島の東に位置する井之川の小学生たちにガイドをしてもらいました。なんと小学生が全て役割分担から文章構成までおこなったそうです!井之川を実際に散策しながらのガイドだったので、実際に植物を手でさわったり、建物を間近に見ることができて、より井之川という地域を深く知ることができたと思います♪そして何より、クオリティーの高さにビックリしました!要所要所の説明も簡潔にまとめられていてわかりやすかったですし、説明をずっとするだけではなく、途中でクイズを通して私たちに考える機会を与えて楽しませてくれるのも、われんきゃガイドの魅力の1つだと思いました(^-^)

徳之島では井之川のほかにも、いくつかわれんきゃガイドをおこなっている地域があるようです。私はわれんきゃガイドを通して、子どもたちが自分の住んでいる地域を知ることの大切さについて考えさせられました。ガイドを通して自分の住む地域の魅力を知ることで、将来大人になっても、地域、そして島を守っていきたいと思うようになるのではないかと思いました。われんきゃガイドは地域活性化の視点から見ても重要な取り組みになると思います!(^^)!

今後はさらに多くの地域で、われんきゃガイドがおこなわれていくのではないでしょうか?(^-^)今度島に行く際はまた違う地域のガイドもうけてみたいです♪

自転車旅を通して徳之島を肌で感じる
前野展望台に向かう坂道の途中で休憩(^-^)

1日休日を利用して、ノープランの自転車旅をしました♪車の中から眺める景色とはまた違って、実際に風や太陽の光を感じて見る景色は最高でした。徳之島をさらに深く知ることができたと思います!

この自転車旅では、ブログのネタにもできるようにと行けていなかった観光スポットを回りました(^-^)まず初めに向かったウンブキは、洞窟なのですが、実は海と陸をつないでいる洞窟なんです!私たちが行ったときはちょうど満潮時で海水が流れ出てきていました。その景色はまさに神秘的…そして天然記念物である、あかひげ(鳥)の鳴き声を聞くこともでき、本当に別世界にいるような気分になりました♪

そして次に行った前野展望台はかなりディープなところで、行くのに坂道が多く、とにかく大変でした(笑)しかし、行く道中にはアマミノクロウサギの看板だったり、徳之島独特の色を持つ畑の土の色なんかも見ることができて、新たな発見が多くありました(^-^)急な坂道を駆けあがったあとの、徳之島を一望できる絶景は最高でした…

そしてお昼を食べた後は、徳之島の北の先端に位置するムシロ瀬に行きました♪ムシロ瀬には大小の岩がごろごろ!大きいものは私の身長の3倍を超えていました!(^^)!どうやってこんなに大きな岩が岸にたどり着いたのか…自然の力はすごいです…岩の先端まで行くことも可能で、私たちはそこで日光ががんがん当たる中1時間くらいずっとおしゃべりしてしまいました(^-^)日焼けが…(笑)

今回自転車旅を通して感じたのは、魅力的な観光スポットに良い意味で人がいない…(笑)そのおかげかごみがほとんどなく、ムシロ瀬は崖っぷちのところもあるにもかかわらず柵がないので、本当に自然そのままの状態で保たれているのです!完全に観光地化していない分、ローカル感をたくさん感じることができました(^-^)人がいすぎないというところも島の魅力の1つではないでしょうか?

陸と海をつなぐ神秘的な洞窟“ウンブキ”
坂道を登り切った後の絶景。空気がおいしい!(^^)!at前野展望台
大きな岩がごろごろ連なるムシロ瀬