島キャン実施レポート

与論で学んだ「はたらくということ」「人との繋がり」「自分の将来」

2017年夏 与論島
与論町役場環境課
2017年8月30日~9月12日
明治学院大学法学部政治学科  大竹 太平
島の素晴らしい自然と温かく素敵な人達から学んだ、2週間の島キャンレポート
島で学んだ「仕事モチベーション改革」
漂流物を取りきったビーチを見ると心が洗われます

環境課で、私は主に海岸清掃と植栽活動の手伝いをさせていただきました。
海岸清掃での仕事では、海岸に漂流したゴミなどを、大きなゴミ袋を持って地道に回収することが主な仕事です。
植栽活動では、植えたばかりの小さな木々の根元に敷料を1つずつスコップで散布したり、育ちすぎた木々の伐採などを手伝わせていただきました。
「はたらくこと」について、海岸清掃の時にお世話になっていた方に聞いたお話がとても心に残っています。その方は、与論に来てくれる観光客をとても快く思っていて、観光客が綺麗なビーチを見て喜ぶことに仕事のやりがいを見つけ、素敵な思い出を残して、是非また与論に戻って来てほしいという気持ちを込めて、滞りなく漂流してくるゴミを毎日全力で拾っていると仰っていました。人それぞれ仕事に対する考え方があり、どのようなモチベーションで仕事に取り組むかで、得られるやりがいも異なってくると思います。これから社会に出て働く私も、どのような仕事でも自分なりにモチベーションを見つけ、やりがいを求めて働く事が出来ればと就業を通して強く感じました。
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ゆんぬんちゅの温かさ、地域全体の繋がり
島を出る時、本当に多くの人が見送りに来てくださいました。 (写真よりもっと多いです!!笑)

与論は自転車で2時間もあれば一周できるような小さな島だからこそ、人と人の繋がりというものが非常に密接です。島民同士で普段から助け合って生活しているという事が2週間生活してみて分かりました。例えば、島の海岸沿いの至るところに設置してある漂流物BOX。毎朝その箱の中にはボランティアの方々が海岸で拾ってくださったゴミが多く寄せられています。島民、観光客問わずみんなの海を守る、という気持ちが感じ取れました。
また、島民の方々は島外から来る人にも非常に親切にしてくださる人が多く、与論にいた期間、何度もその温かさに触れる事ができました。飲み屋で隣の席になったからというだけで与論献奉を頂いたこともあります。東京の飲み屋ではあまり考えられません。また、地域のバレーボール大会のリーグ戦に誘っていただいた時は、相手、仲間のチーム関わらず本当にたくさんの人と関わる事ができました。
与論には綺麗な海があって、素敵な景観があってもう一度訪れたいと思えました。しかし何より、与論の人の温かさに触れて、もう一度この方たちと話したいという気持ちが大きく芽生えました。一度訪れないとわからない魅力が与論にはたくさんある事が分かりました。505字

島キャンを通して私が得られた素晴らしいもの
素晴らしい夕日や、海、星空は関東に戻っても恋しくなる一方です

2週間、観光客でも島民でも、リゾートバイトでもない、島キャン生という全く別の立場から島に関わらせていただいたのですが、島に着いたその日からこの島を気に入り、この島のためにどんな事ができるか、と思い巡らせて働いているうちに、あっという間に2週間過ぎてしまいました。
その2週間、私が考えていたことは与論へのIターンについてです。
私はもともと、離島での就職というのも考えており、島で生活するとはどういう事なのかを学ぶために島キャンに参加しました。
文系で特に資格も持たない私が、与論でご飯を食べていくにはどのような道があるか。農家、公務員、観光業、飲食店、様々な道がありますが、何をするにもやはり不安がつきまといます。しかし、2週間与論で過ごした時間は、私の憧れの離島生活とのギャップは何もなく、むしろさらに憧れを強くしてくれました。
今はまだ具体的なビジョンは見えていませんが近い将来のうちに、この島のためにどのような事ができるのかを自分なりに関東で考えて、それを実行する行動力と実力をもった人材になれるよう努力したいと思います。島キャン生として過ごした時間は将来をしっかりと見据える機会になりました。497字