島キャン実施レポート

奄美の自然と人の温かさに触れられた濃い2週間。

2017年夏 奄美大島
ネィティブシー奄美
2017年8月2日~8月15日
駒澤大学 文学部 社会学科  深津 亜美
東京生まれ東京育ちの自分にとって奄美の大自然は感動と驚きの毎日。そしてこの2週間で出会った人々は素敵な人ばかりだった。
楽しみながら仕事をする
八月踊りの様子

就業先で聞いたいい言葉「仕事は楽しくなくっちゃね」という言葉。ネィティブシー奄美には仕事を楽しんでやっている方々が支配人をはじめ沢山出会うことができたのが自分のなかでとても印象的だった。私たち島キャン生を担当してくださった野崎さんは仕事について沢山お話しをしてくださった。野崎さんは奄美出身で大学の時に大阪にでてから奄美に就職したという。お客様とお話しすることが大好きで奄美の大自然が大好きで「今働いていて楽しいですか?」と質問すると「こんなに楽しいことは無い。やりたいことをできてこんなに幸せなことはない」とおっしゃっていたのが心に響いた。
私はホテルに泊まったお客様のアンケートをパソコンに打ち込む仕事も行った。多少の指摘はもちろんあったが、全員が最後の質問の「またネィティブシー奄美に泊まりたいですか?」に「はい」と答えていて、そう思わせることができるホテルに関われたことに誇りを感じた。

人の温かさ
お客様に喜んでもらえるように野崎さんと台風で落ちた葉を片づける作業もした。

私たちが住んでいた寮の周りはなにもなく、地域の人と触れ合うことができたのは寮からホテルまで歩く間で2週間のうちにたった3人だけだった。だが、会った3人と目があったら挨拶をしてお話ができたのは島の魅力だなと感じた。最も印象的だったのはおじいちゃんに挨拶をしたらお話をしてくださり「奄美の美味しいものだよ」とパッションフルーツをプレゼントしてくれたことだ。東京だったら絶対にないことだと思うし、これは島ならではの素敵なプレゼントだなと嬉しく感じた。
ホテルでは毎週土曜日にレストランで八月踊りを行っているので私たちも2度参加させて頂いたが、奄美の伝統音楽・踊りを心と体で感じることができた。奄美の伝統を残すため、少しでも多くの人に知ってもらうためにこれから先も続けてほしいと思う。

奄美の大自然
頂いたパッションフルーツ

朝起きて寮からでると目の前に海が広がっている。2週間いてもそんな光景を飽きることはなく綺麗な海と広い空をみるだけで心が癒された。しかし、私たちがいた2週間の間には50年に1度の大雨が降るほどの大きい台風がきた。台風が直撃する前日は寮にいたが、生れてきて聞いたことがない風の音と雨の音の怖さに朝の4時まで眠ることができなかった。直撃するといわれた日にはホテルに避難していたが外には1歩も出れず、停電も何度も起こった。各地では土砂崩れや住宅浸水、道路の冠水も起こったという。
とても怖かったが、当事者になってみないと分からない恐怖とはこうゆうことかと感じることができて良い経験になった。
台風が過ぎて数日は濁っていた海もしばらくすると綺麗になり最終日にはウミガメと一緒に泳ぐことができた。奄美の大自然を肌で感じることができた2週間だった。

50年に一度の大雨